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セコム株式会社(英称:SECOM Co., Ltd.)とは、東京都渋谷区神宮前一丁目に本社を構える警備サービス業国内首位の株式会社で、狭義のService industryとして時価総額国内トップクラスであり、共に東証1部に上場している業界2位の綜合警備保障のおよそ6倍、3位のセントラル警備保障のおよそ80倍の規模を擁する。日本初の総合的警備保障会社である。日本国内の他、海外11カ国に事業展開している。
概要
特徴としては、創業者の飯田亮が昭和40年代から進めた業務の機械化等があげられる。これは、防犯及び火災報知の分野(SPアラーム、現在のDXなど)のみならず、ビル設備の制御、監視(TOTAX、CX)や銀行ATMコーナーの自動化(HANKS)、家庭用警備システム(セコムホームセキュリティー)にまで及んでいる。この戦略において特に機械警備が絶大な効果を発揮し、ライバルの綜合警備保障等との激しい競争を制するために大いに貢献したと思われる。契約者の住宅や事業所・店舗等に貼付される同社のステッカーは、オークションでニセモノが販売されるほどの知名度があり、同社を象徴するトレードマークのひとつとなっている。なお、契約していない建物にステッカーを貼り付けるのは違法行為である。(詳しくはこちら
を参照のこと)
また、もはや同社の社名は機械警備の“代名詞”として広く浸透しており、警備システムを操作あるいは導入することを「セコムする」と表現するまでになっている。最近では、個人や携行品、車やバイク等の安全を確認する「ココセコム」がヒットしている。
さらにグループ全体としては、本業の警備業のみならず、セキュリティと名がつくものに対しては積極的に手を広げる戦略を採っているのも特徴であり、自社で開発した防犯・防災用品を販売しているだけでなく、病院経営や医療システム、情報セキュリティ分野全般のコンサルティングや各種サービスも行っている。また、日本初の民営刑務所(美祢社会復帰促進センター)の経営にも関わっている。
セコムと新興他社のホームセキュリティー契約とを比較した際、待機所の数が日本一なので契約先への緊急対処到着時間は圧倒的に早い。
KDDIの前身の一つ、第二電電(DDI、現・KDDI)の立ち上げにも関わっている。そのためもあり、ココセコムはKDDIおよび沖縄セルラー電話の各auのネットワーク(CDMA2000 1x)を使用している。
機械警備部門・現金輸送警備部門に従事する社員の制服は山本寛斎がデザインを手がけており、製作はユニクロが行っている。
成田国際空港のターミナルセキュリティを始めとする国内主要企業や施設などに常駐警備員または機械警備による警備業務を提供し、コンビニATMや銀行ATM等においても運営・管理の一部を担っている。
警備・防犯機器等の研究開発等も積極に行なわれ、天井走行型巡回装置や、貴重品輸送ガードロボット、介護補助ロボット、貴重品取扱店向け防犯煙幕発生装置、厨房ダクト設置型自動消火システム、据え置き型強化液消火器、インターネット用電子認証等がある。
基本的にパート・アルバイトの存在しない全正社員雇用で、ごく一部に嘱託社員が存在する独特の雇用構成となっている。高卒あるいは大卒の男性の入社は多いものの、その勤務条件の厳しさから警務職(現業部門)の離職率は高かったがリーマンショック以降は要員不足が解消。また36協定により以前のように24時間に日勤がプラスされるような勤務体制ではなくなった。
機械警備部門に配属されている警務職社員はBE(ビートエンジニア)と呼ばれ、業務内容は多岐に亘る。その内容は、緊急対処・CD/ATM障害対処・自社警備システムの保守点検や修理・巡回・ココセコム現場急行・不在時の郵便物の回収や庭木の水やり(一部の都市部のみ)等々であり、全てに習熟するためには、相当の時間と経験が必要であるが、上記のような事情等に基づく離職率の高さから、知識・経験不足の社員が現場で働いていることもみられるとされる(なお、これはセコムに限らず施設警備を請け負う会社全般に見られる問題である)。
なお、社内で「現送(げんそう)」あるいは「資金管理」と呼ばれている部門に関して、一般的には「現金輸送警備」の略とされているが、セコムでは「現金護送」の意味とされている(「輸送(=運ぶ)」だけなら誰でもできる、という趣旨とされる)。また警備業において一般的な業務である交通誘導業務については、特に積極的な事業展開は行っていない。
1990年代前半には読売ジャイアンツの監督(当時)である長嶋茂雄を起用したTVCMをスタート。「セコムしてますか?」のフレーズで一躍有名に。もともとは旧社名時代に現役時代の長嶋を起用しており、監督就任後再度改めての出演となった。この時代には東京ドームに長嶋の写真を大きく用いたパネル広告が掲げられており、長嶋が巨人の監督を勇退した現在も使われている。
2004年、長嶋茂雄が脳梗塞で倒れたため、2代目CMキャラクターとして韓国の俳優ペ・ヨンジュンを起用した。
2008年1月、横浜市保土ケ谷区の「ホテルニュー京浜」で火災があり、2名が死亡し1名が重傷を負った。このホテルには2004年からセコムの「オンライン火災監視サービス」が設置されていたが、施工時に配線を間違え、しかも点検を怠っていたためシステムが機能しなかった。報道によれば、同社は火災後不審に思ったホテル側からの電話で初めて火災を知ったという。
なお、同社は通常「日本初の警備保障会社」とみなされることが多いが、より厳密には1962年(昭和37年)3月23日設立の大日警がより早いという見方も可能である(セコムの前身である日本警備保障の設立は同年7月7日)。ただし、大日警は近年まで主として港湾地域のみで業務を行ってきたことから、“総合的な警備保障会社”としてはセコムを「日本初」と評価することが一般的となっている(ちなみに、警備業の根拠法である警備業法は1972年(昭和47年)7月5日施行となっている)。
略史
- 1962年(昭和37年) 飯田亮、戸田寿一により日本警備保障株式会社として創業(日本初の警備保障会社)。
- 1966年(昭和41年) 電話回線を利用した機械警備システム開発。
- 1973年(昭和48年) セコムをブランド名に使用(Security+Communicationの造語)。
- 1974年(昭和49年)4月 株式を上場(東京証券取引所市場第二部)。
- 1978年(昭和53年)5月 東京証券取引所市場第一部指定。
- 1983年(昭和58年)4月 創業20周年を機に社名をセコム株式会社に変更。現在に至る。
関連会社
- セコム上信越 - 長野の野澤グループの一員。セコムとの合弁で設立した地域子会社
- セコム北陸
- セコム山梨
- セコム三重
- セコム山陰
- セコム高知
- セコム宮崎
- セコム琉球
- 東洋テック - 旧大和銀系、関西電力と共に包括提携
- 東京美装興業 - 外資系・ジョンソンコントロールズを経て現在のセコム傘下へ
- セコムジャスティック
- セコムジャスティック秋田
- セコムテクノサービス
- 能美防災
- セコム医療システム - 実験的に医療機関の買収を手掛けている
- セコム損害保険 - 旧東洋火災海上保険 98年にセコムが資本参加
- セコムホームライフ
- セコムアルファ
- セコムトラストシステムズ
- セコメディック病院 - 経営難の倉本記念病院を買収、一時セコム千葉病院だったニュース追跡 企業名を冠した病院開設で紛糾 セコムがセコメディックに変わって落着|日経メディカル|日経BP記事検索サービス。
- セコム美祢セキュリティ
- パスコ - 空間情報サービス
- ジャパンケーブルネット
- 社会復帰サポート美祢 - 美祢社会復帰促進センター運営会社。清水建設合弁の特定目的会社。
- 社会復帰サポート喜連川 - 喜連川社会復帰促進センター運営会社
他各社
テレビCMを巡る出来事
同社が2007年5月21日から流し始めたTVCMに対して、視聴者から抗議が相次ぎ、同社は、このCMを、6月1日から一旦打ち切ることになった。
- 内容は、歩行者(を装って侵入先の下見をする犯罪者)や、電柱に登って作業中の電気工事作業者(を装って侵入先の下見、電線等に何らかの加工を施そうとする犯罪者)が猛獣(犯罪者の正体のイメージ)に変身し、最後に、「野獣はふだん、人の姿をしている」というテロップが表示されるというものであった。
- これについて、「電気工事作業者が全て犯罪者であるかのような侮辱する内容だ」や「動物を悪として描いている」などの抗議があった。
脚注
関連項目
- 東京警備指令 ザ・ガードマン
- 長嶋茂雄(セコムのイメージキャラクター)
- 木村拓哉(同上)
- 東洋テック
- 関電セキュリティ・オブ・ソサイエティ
- 監視カメラ
- 監視社会
- セコムラガッツ(ラグビー部)
- mamorino(KYY01)(同社とのコラボレーションから生まれた京セラ製au向け児童用音声通話用端末)
競合警備会社
外部リンク
日本の警備業者
渋谷区の企業
東証一部上場企業
大証一部上場企業
日経平均株価
セコムグループ